ヴァイブレータ・・・★★★★

大津の滋賀会館シネマホールにて「ヴァイブレータ」と「真珠の耳飾りの少女」を観に行きました。
ここの映画館は、ちょっと見逃した映画を上映してくれるので、大助かり。
しかも会社休みの水曜日は1000円均一(男女かかわらず)なのが非常にありがたいです。
映画の予備知識が、ほとんど無く、去年の邦画の主演女優賞を総ナメした寺島しのぶの体当たり演技の評価と、
監督がピンク映画出身の廣木隆一監督だから、まったく間違ったエッチなバイブを想像してしまっていて、本当に失礼いたしました。
携帯電話のバイブレーションの事だったんですね・・・。
主人公が三十路過ぎの独身女で、欲求不満をアルコールでかき消す、本当に見ていて痛いんですが、
不思議と男性からの目で見ても共感できるんですね。女性から見れば、なおさら共感できると思います。
コンビニで見かけたイイ男と行きずりの関係を持ってしまい、そのままトラックの運ちゃんとの、
たった3日間の旅を続けるロード・ムービーなんですが、雰囲気が、とてもいいんです。
運ちゃん役の大森南朋の、やさしいお兄ちゃん的な雰囲気と、寺島しのぶの切羽詰まったような緊張感と開放感が、いい関係なんですね。
本当にいい久々の邦画を観たような気がしました。