バベル・・・★★★★

yasyasyas2007-05-09

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品であり、本年度アカデミー賞助演女優賞ノミネートの菊地凛子役所広司ブラッド・ピットも出演しているバベルをようやく観る事ができそうです。
悪意の無いたった一発の銃弾が、モロッコ、メキシコ、東京を繋ぎ合わせ、人の孤独感、絆、そして解放とを描く様は見事で、まるで良質なドキュメンタリー映像を観ているような感覚でした。
問題のフラッシュバックのシーンは実験映像でよく見かけるチカチカする光と爆音と清音との対比で、聾唖の女子高生の精神状態を表す描写で重要なシーンでしたね。
菊地凛子は確かに大きな目からの眼力も凄いんですが喋れないセリフのない状態で、あれだけの孤独感の強い印象を残したのは流石です。