監督・ばんざい!・・・★★

yasyasyas2007-06-07

やたらと松本人志監督作品「大日本人」と比較されてしまう北野武監督の本作品ですが、観る前から面白くない匂いがプンプンとしています。北野監督作品をデビュー作からフィルムで全作品を見続けているファンである僕にとっては半ば義務的な所もあるのですが、取りあえず観てきます。
しかし、ちょっとでも面白ければと淡い期待もよせているのですが…。
北野監督の中では、アレもコレもやりたいという思いが様々なジャンルでオムニバス形式で映画が進み、日本よりも海外で評価が高いバイオレンスなイメージを払拭した上でリセットしたい気持ちが作品に強く出ているのかもしれませんね。
にしても酷かった!!予想以上に酷かった!!この作品を笑って許せるような寛大な心は持ち合わせていません。
ギャグは古いし面白くないし滑りすぎて寒いだけだし、今までの北野監督作品の中で一番ダメですね…。都合が悪くなると直ぐに人形になって責任転換するし、最後のオチまで自虐的で。これが監督のわざと意図した事なら本当に大成功です!!
花とアリスで、かたや蒼井優はスターになり、こんな映画に出演してしまって肌が荒れてしまった鈴木杏が不憫で不憫で可哀想です…。
カンヌ国際映画祭で作られた短編がオマケで映画が始まる前に上映されたけれど意味が解らない内容だし、いくらヒットしないのが最初から解っていながらパンフが1000円で高すぎでしょう…。レイトショーといえども上映料金1200円。パンフ1000。駐車場750円と合計約3000円と久々に映画を観て損した気分です…。
でも、こんなに酷い目にあっても、また北野武監督の新作が上映されたら観に行くんでしょうね…。江守徹が頑張っていたのが唯一の救いでした。この作品が遺作だったら死んでも死に切れません(笑)
この作品が北野武監督だったので★★ですが、他の監督だったら間違いなく★か、いや0ですね。