ドッグヴィル・・・★★★★

これまた何とも恐ろしい皮肉たっぷりの映画で、やっぱりラース・フォン・トリアー監督は相当な変人だと解りました。
前作のビョーク主演「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、あまりにも主人公の不幸さで号泣してしまいましたが、
今回は逆に大いに笑わせてもらいました。
何者かに追われて、小さな田舎村に逃げ込む主人公を、これまた美しいニコール・キッドマンが当たり役で、
最初は村人達から歓迎され温かく迎えられるも、次第に態度が悪化して変化していく様子が、本当に恐ろしいですね・・・。
この映画が変な所は、、映画のセットが最初から無くて、床にチョークで家の間取りだけで表現するという、舞台的な構成が見事でした。
ご丁寧にもドアの開け閉めは効果音までも付けて。監督自身が飛行機が大キライでアメリカへ行った事すら無いのですが、
監督本人が想像した、アメリカの村人達は、かくも醜い代物でした。
村人がニコール・キッドマンを見つける度にHしたがるのも、どうかな〜。でも、あんなにキレイだと、しかたがありませんよね・・・。
「メイキング・オブ・ドッグヴィル」という撮影ドキュメントの映画も、
同時上映されていたようで、まだ観ていませんが、DVD特典映像として付けば即買ですね。