ローレライ・・・★★★

yasyasyas2005-03-06

20年も前から自主映画で特撮をメインに「平成ガメラ」を含めて色々な場で活躍していた樋口真嗣監督の初の長編映画デビュー作は丁寧な作りでした。
男ばかりの潜水艦モノ映画に敢えて美少女を登場させた樋口監督の心意気を感じさせます。
潜水艦同士の派手な戦闘シーンはあまりなく、見せ場が無いのはガッカリときましたが、その分、俳優陣がガッチリと魅せてくれます。
役所広司妻夫木聡が出演しているだけでも安心しますね。
ピエール瀧が、あんなに演技がうまいとは知りませんでしたが・・・。
押井守監督の実写版の逆と考えてもらえば、一番わかりやすいかな?(余計にわかりにくいかも)
俳優陣が豪華なら、スタッフも豪華で、画コンテに庵野秀明。飛行機のワンポイント・イラストに押井守。そしてローレライの衣裳デザインに出渕裕と、名前を聞いただけで、ちょっとワクワクしてしまいました。
原作小説版「終戦のローレライ」は、映画版よりも少し内容が違って面白いらしいので、機会があれば読んでみてみたいです。
原作者の福井晴敏による「亡国のイージス」「戦国自衛隊1549」も映画化されるので、そちらも楽しみですね。
ローレライ・システムって、もっと凄いものかと期待していたんですが・・・。