硫黄島からの手紙・・・★★★

yasyasyas2006-12-07

父親たちの星条旗から始まったクリント・イーストウッド監督の硫黄島ニ部作の後半。
題名から見ると死に逝く兵士達が家族に向けて遺書をしたためる感動作と思いますが、全く違いました。
クリント・イーストウッド監督から見た硫黄島の出来事を冷静かつ淡々とありのままに描いた感じで、日本人に対する感情移入も全く入っていませんし、これが「男たちの大和」みたいに日本人の監督が撮れば違った作品になると思います。
見終わった後は、ただ戦争の虚しさだけが残る感じです。
でも「SAYURI」と違って、出演者はちゃんと日本人を使っているし、日本語ばかりで、ほとんど字幕が無いのには感心しました。
渡辺謙も、すっかりハリウッド映画の日本代表になったみたいで本作品でも存在感をたっぷりとアピールしています。嵐の二宮和也も出ずっぱりで急に年末になって「鉄コン筋クリート」のクロ役と大活躍ですね。
戦闘シーンは前作の「父親たちの星条旗」の方が迫力ありましたし、シーンも長かったです。日本兵は応戦するも、ただ逃げているだけでしたしね・・・。
前作と所々リンクするシーンもありますが、あまり重要じゃないので関連性は薄いのかも。