おくりびと・・・★★★★

yasyasyas2008-11-09

人の死を扱っただけに暗くなく、逆に後味が深く爽やかで、しかも笑いをさりげなく演出できるのは滝田洋二郎監督ならでは。
主人公の本木雅弘が納棺師というものに興味を持って、自ら持ち込み企画とだけあって気合充分で堂々と納棺師を演じきっています。最初は、オドオドした何処か頼りげないチェロ弾きが、偶然に仕事として選んだ納棺師が、死者に対して尊敬を持って見送る儀式に魅せられて、また仕事に対して誇りを感じながら成長していくさまが見事でした。
師匠でもあり、また社長でもある山崎努も良い味が出ていますし、主人公を支える妻役の広末涼子も、これまた良いんですよね。
笑いもあり、また爽やかな感動の涙もありと、なんとも贅沢な作品でした。