ハウルの動く城・・・★★★★

今年は押井守大友克洋宮崎駿と日本や世界でも有名なアニメ映画の三大巨匠の作品が一気に公開されましたが、
最後のトリを飾るにふさわしい作品でした。
Mr.インクレディブル」と公開日も近く日米アニメ対決みたいな事になっていますが、両作品を観ても、
ハウルの方が断然に面白かったですね。
たしかにピクサーの実写にも負けないCGの技術は素晴らしいですが、
手書きの温かみのあるアニメ絵の方が心に響きました。
前作「千と千尋の神隠し」は、CGによる美しい背景画と細かい設定、書き込み量に圧倒されましたが、
今回は、ほのぼのタッチの絵画的な穏やかさに心が奪われ、
最後に流れるエンドタイトルの短さからいって、前作に比べて、かかったスタッフの人数も少なくて違いましたし、
宮崎監督の初期に戻った原点を観るような感じでした。説教くさくないですしね。
話題の木村拓也ことキムタクの声優ぶりですが、ハウルが初めから美男子なので、
くさいセリフを言っても違和感がないのが適任でしたね。
でも所々キムタクにしか聞こえないセリフもあったりして、いきなり現実の世界に戻される残念感はありました。
やっぱり、どうしても意識してしまうんですね・・・。
火の精役の我修院達也のコミカルな感じも良かったですし、主人公ソフィのお婆ちゃんっぷりも可愛いし、
久石譲のピアノの音楽も気持ち良かったですしね。
子供も大人も充分に楽しめる作品でした♪